「展示だと、展示をする会場へ行ける人たちにしか作品を見てもらえない…ってことになるな」と感じることがありました。

子育て真っ最中の方、介護で時間を拘束される方、展示会場から遠い場所にいて見たくても見られない方、朝の仕事の方、夜の仕事の方、忙しくて休みが取れない方、病床で外へ出るのが難しい方…会場へ出向けない理由は人それぞれ、沢山あります。これまで色んな人が「見に行けなくてごめんなさい」と胸の内を話してくれました。

写真を見てもらう方法は、展示のほかにも沢山あるはず。人が写真へ歩み寄れるなら、写真が人へ歩み寄ることもできるかも。そう考えた時に、私自身が写真や絵画のポストカードを栞代わりに本や手帳に挟み、大事に持ち歩き、息抜きに眺めることがあるのを思い出しました。

 

そこで「それなら」と実際に形にしたのが、この「旅する写真」です。

きっと、もう何年も、ずっと前に誰かが同じようにやっていることだろうし、新しいことでも何でもない。でも、やってみないと分からない…と思い立ち、少しずつまとめているシリーズ「穏やかな地平線のために」を旅に出すことにしました。こちらの作品の核になる写真をポストカードに姿を変えて、いろいろな場所を渡り歩く…というプロジェクトです。
 

カードのことが気にかかったら、御自由にお持ち帰り下さい。「あの人にもあげたいな」と浮かぶ顔があれば、その方の分もお持ち下さい。どうぞお気軽に。

 

「うちのお店にも旅しにおいでよ」と言う方がいらしたら、お声掛け下さい。遠くにお住いの方で興味ある方いらしたら、コンタクトページより送り先をお知らせ下さい。数に限りはありますが、こちらのカードでお便りを送ります。

写真の旅先は Destination より確認できます。行先は随時更新いたします。見かけることがあれば、気軽にお手に取って御覧ください。情報更新や関連する投稿には、ハッシュタグ「#旅する写真」をつけています。ツイッターやインスタグラムで検索してみてください。

 

 

 

八木 香保里