
兒嶌秀憲 & 八木香保里 二人展
はじまり / We Sing the Birth
2026年5月31日(日)- 6月6日(土)
12:00 - 19:00 ( 最終日6日は18時まで )
休廊日 6月3日(水)
Gallery & Darkroom LimeLight
大阪市住吉区帝塚山中4-1-4
兒嶌秀憲 & 八木香保里 二人展「はじまり」は六月六日に全会期を終了しました。
足を運んでくださった方、気にかけてくださった方、展示に関わるすべての皆様へ厚く御礼申し上げます。
夜と昼、白黒とカラー、暗室とデジタル、見える形にたどりつくまでの時間、相違点が圧倒的に多い二人が同じカメラ同じテーマで二人展を開催しました。
兒嶌は80ミリのレンズとエクステンションチューブを用い白黒フィルムで撮影。現像から暗室ワーク、額装、設営までを自身の手で作り上げます。今回は黒白銀塩バライタプリント、大全紙 (20×24) サイズを14点展示しました。
八木は80ミリレンズを主に、50、65、150ミリにも持ち替え撮影しました。カラーネガを用い、ラボによる現像とデジタイズと自身の最終調整を経てデジタル銀塩にてプリント。今回は六切サイズを20枚展示、ポートフォリオにて60枚の組写真を公開しました。
使用した機材はウクライナ製の中判フィルムカメラ「ARAX60」です。
初めて新品の機材を買う、初めて中判カメラを扱う。二人にとってこのカメラが「初めて」のきっかけだったこともあり、互いの共通とする時とツールを手掛かりに「はじまり」を捉えました。
同じ一つのテーマを異なる視点から捉え、展示の場を一階と二階で完全に分けることで見る側は写真の間を行き来しながら二人の共通点を探ることになります。
兒嶌の重厚と繊細を合わせもつ白と黒の整然とした世界には狂気と静謐が共存し、川の流れや色の移ろいに生を問いかける八木の姿は普遍を臨む態度でもありました。
同じテーマに向き合いながらも、決して重なることのない二人の視点。二人展はその隔たりこそが互いの表現をより鮮明に浮き彫りにする機会となりました。撮って飾ったその先に、いかに眼差しを更新し続けるか。展示を終えた今、そんな問いが静かに胸に灯っています。
二つの視点が交差したこの「はじまり」がそれぞれの今後の新しい写真へと繋がれていくことを期待して、展示終了のご挨拶とさせていただきます。
ご高覧くださり誠にありがとうございました。心より感謝の花束を。
兒嶌 秀憲 ( KOJIMA Hidenori )
1971年 大阪府生まれ
ビジュアルアーツ専門学校 大阪・夜間部卒
Gallery&Darkroom LimeLight 主宰
八木 香保里 ( YAGI Kahori )
1974年 京都府生まれ
京都橘女子大学大学院 文学研究科 博士前期課程 修了
本展タイトルにある「We Sing the Birth」は、私どもの「はじまりを撮る」行為を17世紀の詩人
ベン・ジョンソンの詩に基づくキリスト降誕を称える讃美歌「I Sing the Birth」に準えたものです。
